2006年06月22日

◆日本と日本人の神観念、自然と共に生きる

◆日本と日本人の神観念、自然と共に生きる


◆日本と日本人の神観念、自然と共に生きる

 太古より、日本は四季に恵まれた風土であった。そこに住む我々の祖先の日本人は、自然の恩恵をいただき、自然の恵みに感謝をして生きてきた。

 恩恵をもたらしてくれる自然に、祖先の日本人は、大きな力の働きを感じ取っていた。自然界の森羅万象に大きな力の働きが存在し、我々に恵みを与えてくれると・・、しかしときには、災いを与えると・・・。

 こうした日本人の自然観が即ち、素朴な日本人の神観念を生み出していくのである。

 特に水への信仰は、生きていくには無くてはならないもの、生きとし生きるものを育むものとの観念があった。そして、その水を育むのは、降った雨を大地に蓄える森林の役割であることを、太古より人々は知っていた。

 京都の貴船(きぶね)の地名の起りは、水源の神の鎮まるところ、そこは樹の生い茂った山、「樹生嶺(きふね)」だというわけである。

 だから我々の祖先は、感謝こそしても、決して樹木を粗末には扱わなかった。自然がもたらす恵みに感謝しつつ、自然と共に生きて来たのである。


スサノヲ(スサノオ)


同じカテゴリー(スサノヲの日本学)の記事画像
◆正月祭りのフォークロア、日本の基層(四)
◆正月祭りのフォークロア、日本の基層(三)
◆正月祭りのフォークロア、日本の基層(二)
◆正月の起源と生命の循環と再生のシステム
◆正月祭りのフォークロア、日本の基層(一)
春、桜の語源と稲作信仰、花の日と花祭り
同じカテゴリー(スサノヲの日本学)の記事
 ◆正月祭りのフォークロア、日本の基層(四) (2012-01-04 17:08)
 ◆正月祭りのフォークロア、日本の基層(三) (2012-01-03 14:36)
 ◆正月祭りのフォークロア、日本の基層(二) (2012-01-03 14:30)
 ◆正月の起源と生命の循環と再生のシステム (2012-01-03 14:15)
 ◆正月祭りのフォークロア、日本の基層(一) (2012-01-01 13:32)
 春、桜の語源と稲作信仰、花の日と花祭り (2011-03-25 10:10)

Posted by スサノヲ(スサノオ) at 00:21│Comments(0)スサノヲの日本学
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。